毒親は言い過ぎ!っていうけど、本当かな…
たしかに大人になっても親のせいするのは甘えだと思うけど…、ひどいことをされたのは事実だし…
でもこんなに苦しいのは自分だけ?相談しようにも非難されるの怖いし、もうどうすればいいの!
あなたは「なんでもかんでも毒親なんて言い過ぎ!」という言葉に苦しめられていませんか?
最近ではテレビ、インターネット、SNSとありとあらゆるところで毒親という言葉を知られてきています。
しかし、一方で「毒親なんて言い過ぎ!なんでもかんでも親のせいにしている!」といういった意見も少なくはありません。
なんでもかんでも毒親言い過ぎの風潮はアレだよな。親も人間だから全て正しくは居られないし、親の育ってきた環境もある。正しい人間しか子育て出来ないのなら、滅びの道しかない気がするけど‥
— まる (@Fu220Yu) March 17, 2023
みんな簡単に毒親って言い過ぎだよ
前の職場の子にもいたけど聞いてる限りでは全然普通だったし、実家から出るそぶりもないから嫌いだったわ
結局転勤を機に一人暮らし始めてたから実家から出させてもらえないわけでもなかったみたいだし— 焙煎 (@tasumaniacoffee) May 9, 2023
「果たして本当に毒親なんて言い過ぎなのか?」
結論からいうと、
→言い過ぎではない!言い過ぎというのはむしろ危険な考え方である!
なぜそんな結論に至ったのか?当事者である私が導きだした結論を紹介したいと思います。
「毒親って言い過ぎじゃないのかな…」と不安に思ってる毒親育ちの方にはぜひとも読んでいただきたい内容です。
どうも、サトウベアーです!(@KmoWyxoTbqIn70Q)
今回は「毒親って言い過ぎなのか?問題」についてお話ししたいと思います。
この記事の結論について
「毒親」という言葉にハッキリとした明確な定義はない
なんでこんなにも毒親についての論争や意見が分かれているかというと、
「毒親」という言葉にはハッキリとした明確な定義がないからです。
「これをやったから毒親、これをやらなかったから毒親」というハッキリした基準が存在しません。
それゆえに毒親育ち多くは「自分の親は本当に毒親なの?😥」と葛藤して苦しんでいるし、毒親育ちは誤解を受けやすくなっている原因にもなっています。
「毒親」という言葉は本当は正しくない?
そもそも、「毒親」という言葉はスーザン・フォワード氏(Susan Forward)が作った言葉で、正式なものではありません。
「毒になる親」の略で、毒と比喩されるような悪影響を子供に及ぼす親、子どもが厄介と感じるような親を指す俗的概念である。
1989年にスーザン・フォワード(Susan Forward)が作った言葉である。学術用語ではない。スーザン・フォワードは「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」を指す言葉として用いた。
引用:Wikipediaより
正式なものではありませんが、スーザン・フォワード氏が書いた本「毒になる親」が話題になったことをきっかけに、
これまで言葉にできないフワッとしていた表現だったものが、「毒親」という言葉になったことで皆に受け入れられ、そこから広まっていったと考えられています。
個人的には毒親育ちは「毒になる親」は必読だと思います。私に「自分は毒親だ!」と確信をくれたのはこの本でした。
社会一般で言われてる毒親の特徴は?
社会一般で言われている毒親の特徴としては、
主に過干渉、支配、価値観の押し付け、虐待など、子どもに悪影響を与える親が「毒親」と言われています。
明らかに目に見えてわかるような身体的な虐待行為だけではなく、
子どもの気持ちや意見を無視・押さえ込んだり、子どもの人格否定をしたりなど、子どもを一人の人間として尊重しない扱いをするなど精神的な虐待行為をする親も毒親という分類に入ると言われています。
人によって経験している「毒」は様々だから話がややこしくなっている
毒親の「毒」であると言われる親の行動は、見た目ではわからない子どもに対して過度なストレスとなるよう言動や精神的な束縛などから、誰から見てもわかるようなひどい虐待行為まで人によって様々です。
それゆえに、毒親同士で話したときに「それは毒親ではない!私の場合はもっと酷かった!」と虐待のレベルを比較して同じ毒親育ちを責めたり、責められてしまったり、
毒親ではななく、愛情に恵まれた家庭に育てられたのに自分の責任を親へ責任転嫁する子どもも少なからずいるため、
そういった複雑な問題を毒親に理解がない人々が全部一緒にして考えているので、毒親育ちは理解されづらいのです。
毒親問題をよくわかってない人が全部ごちゃまぜ(闇鍋状態)で考えているから、毒親育ちは誤解を生まれているわけです。
また、最初にも言った通り「これが毒親!」というハッキリとした基準がないのも、毒親問題を複雑にしている理由の一つでしょう。
事実として「毒親」という言葉を乱用する人も本当にいる
確かに事実、「すべては親のせいだ!」と使う言葉を使う人も少なからずいるのは本当です。
自身の性格の不都合を親のせいにするの最近はじめたけど楽すぎてやばい 全部親のせいにできる 俺は悪くない
— メロディ (@kijimonakazba) May 10, 2023
※あくまでも参考例です。このツイート本人を貶めるような意図はありません。
非難するわけですが、実際に毒親でもないのに「全部お前のせいだ!」と親に自分の問題を責任転嫁する人がいるのもたしかでしょう。
毒親育ちなら多少なりとも理解も示すことができますが…
愛情に恵まれた家庭で育ったにも関わらず、安易に親のせいして自分の人生の責任から逃れている人も少なからずいるため、
多くの世間一般の人々が毒親育ちに対して誤った印象を持っているのだと思います。
「毒親は言い過ぎ」と毒親を否定するのは危険な考え方
「毒親」という言葉に対して人によっては色々な意見があると思います。
毒親なんて簡単な言葉で済ませないでほしい。
毒親なんていいすぎでは?
毒親なんて言葉はなくすべき!
といった「毒親」という言葉に否定的な意見をもつ人もいるでしょう。
しかし、私としては「毒親なんて言い過ぎ!」や「毒親なんて言葉はなくすべき!」という考え方は非常に危険な考え方だと思っています。
なぜなら、本当に被害を受けている人たちに泣き寝入り、我慢を強いる結果になってしまうからです。
さきほど説明した通り、毒親という言葉は定義もハッキリ定まっておらず、
人によっては何でもかんでも「毒親」と言ってしまうことがあるため、
攻撃的すぎる。毒親という言葉の使い方には慎重な判断が必要だと思う。
という考え方も理解できます。
しかし、一方で「毒親」という言葉が問題を見過ごすことにもつながる可能性があると思います。
というのも、たとえば、
- 毒親に人生を支配されている。
- 実際に身体的・精神的な虐待受けている。
- 理不尽な言動に悩まされたことがいる。
などなど…
本当に困っている、助けてを求めている子ども達に対しても「毒親」と言ってしまうことを我慢させてしまうかもしれないからです。
みんな毒親なんて言い過ぎっていってる…。自分のおかしいのかな。つらいけど、まわり相談するのはやめておこう。
これでは、本当に虐待やネグレクトに苦しんでいる子ども達の問題が見過ごされ、問題が解決するどころか、悪化しかねません。
虐待やネグレクトに苦しんでいる人たちが「毒親」と声を出して言うことは、自分の状況を理解し、本人が支援を受けやすくするためにも「毒親」という言葉が必要だと思うのです。
「毒親なんて言い過ぎ!」という前に、
今まではなかった「毒親」という言葉ができたからこそ、
「今までうやむやにされていた親子関係の問題が明確化され、被害者自身はじめて自分から助けを求められるようにしている」
というポジティブな側面に目を向ける必要があるのではないでしょうか?
実際に毒親による被害を受けている人もいるわけですから、これ以上毒親による被害者を生まないためにも、「毒親」という言葉は決して言い過ぎではないと思います。
そもそも本当の毒親育ちは親に責任転嫁をしない。
たぶん、多くの毒親育ちと交流した人ならわかると思うのですが、本当の毒親育ち場合は親への責任転嫁しません。(事実、自分もそうです。)
もちろん、毒親育ちが全員がそうではありませんが、
むしろ「こうなったのは自分が悪いんだ…😢」と自分を責めるような性格を多くの毒親育ちは持っています。
いわゆる「自責思考」といわれるものを持っていて、
失敗しても他人に対して「お前が悪いんだ!」といった責任転嫁はせず、「自分が悪かった…ごめんね」と素直に謝ることができます。
むしろ、毒親育ちは反省しすぎることがたまにきず。というぐらいには責任感があります!
毒親育ちの自責思考の原因は「毒親」
なんでそんなに毒親育ちは自責思考が強いかというと、
これは毒親が毒親育ちを支配・コントロールしやすくするため、
幼い頃から「お前が悪いんだ!😠💢」と否定的な言動を繰り返しいったり、否定的な態度や行動(親にとって都合の良いは褒められ、親にとって不都合なことは怒られる。など)をとられたことによって、自分のせいだと思い込むように洗脳されたからです。
幼い子どもにとっては親は神さまみたいなもので、親がいないと生きていけませんから、親のいうことは絶対正しいと信じています。
ですから、そんな神さま(親)から毎日「お前が全部悪い!😠💢」と言われていればそう思い込んでしまうのも不思議ではありませんよね。
こうした子ども頃の影響が毒親育ちは大人になってもなお残っており、
幼い頃からの癖ように、自分でもわからない無意識のうちに自分を責める癖がついているんです。
「自分は甘えてるかも…」心のどこかでそう思ったなら。
自分は甘えてるかも…
そう思ったあなたは安心してください。
あなたは決して甘えてませんよ。
「自分は甘えかも…」そう思った時点であなたは無意識に自分を責めていますよね?
そうなんです。それがまさに「自責思考」です。
ですから、あなたは甘えてなんかいないんですよ。むしろ、自分に厳しすぎるまであるくらいです。
すでに自分の責任について真剣に向き合っている証拠です。
本当に甘えているという人は「自分が他人に甘えている」という事実すら認識できません。
むしろ、他人に自分の責任すら押し付けて現実から逃げてしまいます。
お、俺のせいじゃない!お前が悪いんだ!お前が!
ですから、「自分は甘えているかも…」という人ほど、これ以上自分を追い詰めなくていいんですよ。
やっと「うちの親はなんかおかしい」という事実に気づけただけなんです。
その違和感を大切にしてください。むしろ、そこからが毒親から離れるためのスタートです。もうあなたは自分のために生きていいんですよ。
今回の一言まとめポイント💡
毒親は決して言い過ぎではありません。
たしかに人によって間違えた使い方をするとは思いますが、「毒親」という言葉によってどれだけの人が救われたわかりません。(私もその一人です)
私としては「毒になる親」によって自分が苦しめられている子ども達、毒親育ちには「自分の親は毒親だ!」と気づくためのきっかけとして、”毒親”という言葉は必要だと思っています。
「うちの親はなんかおかしいかも🤔」…そう思ったら、その違和感を大切にして下さいね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
一刻も早く毒親から解放されて幸せな人生を生きましょう!それでは!