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毒親への怒りがいつまで経ってもおさまらない!
「毒親から離れてからずいぶん経つけど、いつまでも怒りがおさまらない!」
そういった悩みで苦しんでいる毒親育ちが多いのではないでしょうか?
実は私もその一人で、ふと瞬間に毒親にされてきた仕打ちを思い出してしまい、怒りに支配され、苦しんだことが度々あります。
怒り支配されるたびに、
このままだといつまでも苦しいまま…。
いい加減こんな状態から脱出したい!
と後悔しつつも、
その後また毒親から仕打ちを思い出し、怒りにまた支配され、苦しい思いをする…。という日々を送ってきました。
あまりにも苦しい状態が続いたので「毒親への怒りを忘れて前に進みたいけど、どうしたらいいんだろう?😥」と悩むことがあり、
毒親についての書籍やインターネットで調べて、色々試行錯誤しました。
その結果…
「このままでいいんだ!むしろ毒親育ちにとってはいい兆候かもしれない!」
ということに気づいたので、毒親育ちみなさんにその理由を共有したい思います。
「怒り」は感情取り戻している証拠!
苦しい状態が続いているのに、怒りを持つことが本当に毒親育ちにとって良いことなの?
なぜ毒親育ちにとって「毒親への怒り」を持つことが良い兆候なのか?
結論からいいますと、
それは毒親に感情を抑えられて育ってきた毒親育ちが、やっと感情を出せたというサインだからです。
その怒りは毒親育ちが感情を取り戻している証拠であり、解毒する上で必要な過程なんです。
その「怒り」は毒親育ちが感情を抑えて生きていた反動
そもそもなんで毒親育ちが何年も経って経っても、毒親にいまだに激しい怒りを抱えているのか?というと、
毒親育ちの人ならわかると思うのですが、
私たち毒親育ちは長い間「感情を抑えて生きてきたから。」なんです。
幼い頃というのは親以外頼れるものがないために、
生きていくために自分の感情にフタをしてまでも、親に尽くす必要がありました。
その感情を抑えてきた反動が大人になって「強い怒り」として現れているのです。
生きるためとはいえ、あんなにも理不尽なこと毒親に強いられてきた!思い出すだけで怒りが収まらない!
それこそ最低でも18年です。
日本では一人暮らしができるのが最低で18歳なので、最低でもそれまでは感情を抑えてずっと親の元で暮らさないといけません。
18年ですよ?赤ちゃんが大人になってしまうほどの年月です。
「最低でも人生の約5分の1」それだけの長い期間、感情を抑えて生きてきたのですから、怒りがそう簡単に収まらないのは当然のことなんです。
毒親への怒り持てているのは自立への道を進んでいるから。
怒りを持ち続けていると、
苦しくてしょうがない…
という気持ちばかりになってしまうと思いますが、
毒親への怒りを持てているのは自立への道へ進んでいる証拠でもあります。
なぜなら、親へ怒りを持っているということは「親のいいなりにはなりたくない!自分のやりたいことを優先したい!」という気持ちの表れだからです。
「遅れた反抗期」とでもいいましょうか?
”親へ対して怒りを持つ・反抗の意思を持つ”という行為は誰しも通る道であり、
毒親育ちの場合は少し遅くなりましたが、親から本当の意味で自立する上で必要な過程なんです。
この怒りを手放すのはどうしたらいいの?
しかし、そうはいっても「怒りで苦しむのはもう嫌!😫」という人がいるのも事実でしょう。
「怒る、イライラする」というそれだけでエネルギーを使いますし、人生をこれから楽しんで生きていきたいのにいつまでも「怒り」に支配されれば、一度きりの人生も楽しめなくなります。
ではどうすればいいのでしょうか?
「とりあえず許す」はむしろ悪化する。
毒親を許せないけど、ラクになりたいから…
といって、
心の整理がついていないのに、毒親への怒りを無理やり抑える方法はあまり良い方法と呼べません。
なぜなら、
無理やり自分なかで納得させたところで、むしろその行為は自分をごまかして、自分の怒りをより強くしてしまう原因になってしまうからです。
「もう過ぎたことだし、親のことはしょうがなかった。」と過去に対して、自然にそう思えるならだましも、
感情的に納得してないのに毒親を許そうという行為は、自分の感情を押さえつけてまた新たな怒りを生み出すことに繋がってしまいます。
人間の感情は理屈に合わないことを無条件で納得できるようにできていない。許さないといけないからという理由で無理やり許したことにしてしまっても、それは自分を騙しているだけなのである。その危険なもっとも危険な点は閉じ込められた感情がそのままになってしまうということだ。
引用:「毒になる親」より
”毒親を無理やり許すとむしろ、悪化する”
毒親育ちが必読の本「毒になる親」でもそう解説されています。
それじゃあどうしたらいいの?!
怒りのからの脱却!自分の怒りと向き合う必要がある。
それではどうしたらいいのか?
それは自分の怒りから逃げないことです。
逃げてしまえば、それは今まで通りずっと苦しい気持ちを抱えたまま生きることになってしまいます。
自分の怒りから逃げずに、怒りの原因と向き合うことが必要です。
怒っているということは、それは何かにうまくいってないこと・不満に対して、強引にでも解決しようと思っているから証拠だからです。
自分は怒ってどんな願いを叶えたいのか?なにを成し遂げたいのか?
自分の中から原因を見つけ出す必要があるのです。
毒親育ちは無条件に自分の感情を受けて止めてほしいと思っている?
これはあくまで個人的な考察なのですが、
もしかしたら毒親育ちは共通の願いとして、
「”毒親育ちは無条件に自分の感情を受け止めてほしい”と心の底でそう思っているのでは?」
と考えています。
というのも、
「毒親育ちが今まで親に自分の感情を受け止めてもらえなかったことに、親に甘えられなかったことに怒りを抱える大きな原因があると考えているから」です。
なにが言いたいかというと、
つまりは毒親育ちの怒りの正体というのは子どもの頃に親に甘えられなかったことの不満であり、
大人になってから「甘えさせて!」と駄々をこねている状態だということです。
一見バカらしく思えるかもしれませんが、
「甘える」というのは人間が精神的に成長するためには非常に大切な行為です。
人間というのは子どもの時に親に甘えることで、甘えの感情が満たされ、はじめて「自分は大切されいる・愛されている」という実感が持てるのです。
甘えとは、平たくいうと相手の愛情を求めること。甘えが満たされると自分は愛されていると感じ、「自分は大切な人間」「自分は自分でいいんだ」といった気持ちが芽生え、自分にも、相手に対しても信頼感が生まれます。「甘やかしてはいけない」「甘えるな」など、甘えは否定的な意味で使われることが多いですが、甘えは人間の成長にとってなくてはならないものです。
甘える段階を踏まないとずっと「甘えたい=愛されたい」と欲求に囚われることになります。
毒親育ちの場合は、この重要な甘えの気持ちが満たされていないために、いつまでもやり場のない怒りに囚われていると考えられます。
この甘えの問題が満たされないかぎり、毒親育ちの怒りは解決されることはないでしょう。
怒りから解放されたいなら、まずは甘えの気持ちを認めてみよう。
良い加減、怒りから解放されたい…。
そう考えているなら、
「甘えたい」という気持ちを素直に認めることが重要です。
変なプライドを持っていたり、嫌われたくないからといって甘えたいという気持ちを抑えるべきではありません。
「甘えたい」という気持ちを抑えてしまえば、欲求不満により怒りが高まってしまい、悪化する一方です。
怒りから解放されたいならば、「甘えたいという気持ちが自分の中にある」ということをまず認めることからはじめてはどうでしょうか?
今回の一言まとめポイント💡
自分の怒りの原因と向き合うということは毒親に育てられた記憶を思い出す、過去のトラウマと向き合うということですから、大変苦しく、つらい作業だと思います。
ですが、ずっとそのままでいれば怒りに囚われるだけの人生になってしまいます。
それを望んでいないのであれば一度時間をかけてでも自分の怒りと向き合うことをオススメします。
逃げれば逃げるほど、解決するのは難しくなります。今こそ勇気を持って自分と向き合う時です。不安であれば私もお手伝いします。
次回は「どうすれば甘えられるのか?正しい甘え方について」記事しようと思います。
気になった方は目を通してみて下さい。
ここまでお読みいただきありがとうございました!