毒親から離れたいけど、離れられない…
「事情があって、毒親から離れたくても離れられない。」
そういった人は毒親育ちが一定数いるのではないでしょうか?
障害を抱えていたり、病気をもっていたり、同じ境遇の兄弟・姉妹がいるため離れられない、など。
個人の力ではどうしようもない、どうしても事情があって離れられない場合はしょうがないと思います。
しかし、
経済的な理由、離れられるけど決心がつかないなど。個人の力で離られる人は今すぐにでも離れたほうがいいかもしれません。
もしかしたら、あなたも毒親になってしまうかもしれないからです。
今回の記事では、なぜ離れないと毒親になってしまうのか?なぜ毒親から離れることが重要なのか、その理由と具体例を交えながら解説します。
環境があなたを「毒親」に変えさせる。
毒親から離れないとあなたも毒親のようになってしまうかもしれません。
なぜなら、毒親から離れないと嫌がおうでも、毒親の影響を受けることになるからです。
言葉遣い・行動パターン、仕草、考え方など。
毒親と一緒にいるだけで、知らずしらずのうちに毒親に似てきてしまうのです。
「人はまわりの人間に影響を受けやすい」実はこれは科学的にも証明されていることで、
ハーバード大学の研究によると、
まわりが人が仕事をできないと、優秀な人でも50%の割合で能力が低下↓し、
逆に優秀な人がまわりにいると50%の割合で能力が向上↑したとされています。
一緒に暮らしている家族は職場よりも顔を合わせる機会が多いから、もっと影響を受けていそう…。
個人的な経験からしても、毒親がいる環境というのはどうみても教育の良くないの環境だったり、毒親の親は毒親だったりと…。
すべてが環境のせいとはいいませんが、毒親を生産するのは環境が関係しているのは間違いありません。
特に毒親からの心理的な影響は深刻であり、そのまま放置すると、それこそ毒親育ちは「毒親」になりかねません
毒親の関係と一生にいることで起こり続けるあなたへの弊害について紹介していこうと思います。
自己否定を何度も繰り返すようになる。
毒親からの日常的に受ける否定的な言葉や扱いは、あなたの自尊心を傷つけ、自己否定を繰り返す原因にもなります。
「自己否定を繰り返す」とういのは深刻で、
自分に自信がなくなったり、他人からどう見られるのかを極端に気にしたり、他人と自分を常に比較するなど、「ありのままの自分」を受け入れられないため、自己嫌悪を起こしやすいです。
加えて、毒親育ちは毒親の価値観や期待に合わせようとするため、自分自身の個性・存在を否定してしまうことがだってあります。
場合によっては自分を大切にくれる人や他人との健全な関係の築き方にも歪んだ影響がでてくることもあり、人間関係がうまくいかない原因を作るなど…。
毒親と一緒にいるだけで自己否定を繰り返すことで人生がうまくいかない負の連鎖を自らでつくり出して、自分を不幸にしてしまうことがあります。
健全な境界線が築けない。
あなたは「バウンダリー」というものを聞いたことがないでしょうか?
パウンダリーとは「他人との健全な境界線」という意味です。「他人との適切な距離感」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
健全な親で育ったならこういった健全な境界線(自分が嫌なことイヤ!と言える力)というものが大人に育つ過程で築かれるのですが、
毒親の支配的な態度をされると、自分を守るための健全な境界線を築くことが難しくなります。
たとえば、
他人の意見や要求に簡単に押し切られ、頼みごとをなんでも引き受けてしまったり、いきたくもない飲み会に行ったりと、自分が嫌だと思っても断ることができないため、
恋人や友人関係など、どんな関係においても搾取されやすくなります。
毒親と一緒にいることで、いつまで経ってもパウンダリー(健全な境界線)を築けないので人生自体が嫌になることも珍しくありません。
毒親のパターンを再現してしまう
毒親からの影響を受けた毒親育ちは、大人になってから毒親と同じパターンを繰り返す可能性があります。
毒親育ちは毒親によって教育されたので、「毒親の教育方法」しか知りません。
ですから、毒親育ちも自分の子どもに同じような「毒親の教育方法」を実践してしまうのです。
インターネットや本などで正しい育児方法を学ぼうにも教育には正解がないから、どうしても自己流になっちゃうもんね…
つまり、毒親と離れないで一緒に暮らし続ける限り、
自分自身の子どもへ毒親と同じような教育・振る舞いをしてまい、自分が味わってきた不幸や苦痛を自分の子どもへ引き継がせるという最悪な結果を産んでしまうのです。
これが「毒親の世代間連鎖」と呼ばれるもので、毒親がいなくならない一つの理由だと考えられます。
昔から続く毒親の不幸の連鎖を止めるためにも、毒親育ちは毒親との依存関係から抜け出して正しい人間関係の築き方、接し方を覚える必要があるのです。
あなたを苦しめている毒親もある意味では”「毒親の世代間連鎖」の被害者”なのかもしれませんね。
今ならまだ間に合う
ほんの一部ですが、「毒親と一緒にいるだけで毒親育ちはありとあらゆる問題を抱えるようになる」ということを解説しました。
で、結局ところ、私がなにが言いたいかというと、
”毒親と一緒にいる限り、毒親育ちも毒親の影響をうけてしまう”ということを伝えたいのです。
いうなれば、毒親は病気と一緒です。
その根本的な原因を断たないかぎり、治療してもずっと悪影響を及ぼし続けます。
毒親育ちは毒親と一緒にいる限りずっと幸せにはなれません。
しかも、何もしないでそのまま一緒にい続けると毒親の呪いは次の世代へ、自分の子どもへと受け継がれてしまうことだってあります。
あなたは毒親から離れて幸せになりたくないですか?
「毒親の世代間連鎖」を防げるなら防ぎたいと思いませんか?
毒親の呪いで苦しんできたあなたなら、あんな地獄を終わらせたいはずですし、自分の子どもにまであんな地獄を味わせたいと思うはずがありません。
ですから、自分のためにも、次に生まれてくる命(子ども)のためも離れたほうがいいと思いませんか?
この記事を読んでくれているということは、毒親と一緒にいることの危機感をもっているということです。
いまさら遅いということはありません。今ならまだ間に合います。
毒親からの解放の重要性
ではどうすれば、毒親の世代連鎖を終わらせられることができるのでしょうか?
そのはじまりの一歩が「毒親から離れること」なんです。
毒親から離れること選ぶ決断ができたのなら、あなた自身の人生を幸せにすることだけでなく、様々な人々を不幸にしてきた「毒親の呪い」をあなたで終わらせることも可能です。
毒親からの離れることがなぜそれほど重要なのか?メリットと共にを詳しく説明します。
自己肯定感が育つ
毒親からの離れることは、自己肯定感を築くための基礎です。
一度でも離れることができれば、毒親から離れられたこと自体が自信となり、「自分でもやればできる!😆→そしてまた、次の新しい挑戦する。」といった自信をつくりだす好循環を作ることができます。
また、毒親と距離を置いてるため、日常的に否定されない分自然と自己肯定感がどんどん高まっていきます。
さらに自己肯定感が高まると、自信がつくため自分の価値を認めることができ、
他人からの依存や承認欲求に振り回されないことで、健全な人間関係を築くことも築けるようになります。
もちろん、毒親から離れても自責思考など毒親による後遺症は残ることはありますが、自分のケアのために使える時間が増えるため、認知行動療法などの心理療法を使い、改善することが可能です。
健全な境界線の確立
毒親から離れることは、バウンダリー(健全な境界線)を築くための重要なステップでもあります。
バウンダリーを築くためには、
- 自己を守り自分のニーズや欲求を尊重すること
- 他人との適切な境界線を設定すること
この二つが必要不可欠です。
毒親と一緒にいる場合は、その重要な二つがあいまいになり、うまくバウンダリーを形成することができません。
しかし、毒親から離れ、自分と他者の関係を見直す機会を得ることで、
自己の領域(ここだけは譲れないという部分)を明確にし、他人による侵害や支配・搾取を受けることなく、自由に自己表現や自己実現(自分がどうしたい?何をしたいか?)を追求することができます。
バウンダリーを築けるようになれば、
イヤなことはイヤ!と相手へきちんと伝えられるようになるので、依存関係の解消、自分も相手も尊重できるようになるなど、他人に縛られることなく心地よい距離感が保てるようになります。
人間関係のいざこざも減るので、人間関係に対しておっくうにならずにすみ、新しい出会いも期待できます。
毒親のパターンの終わらせることができる
毒親育ちは毒親と一緒に生活していた分、毒親からの悪影響を受け、多くの毒親育ちが自身が毒親と同じような振る舞い・教育を繰り返す傾向があります。
しかし、毒親から離れ、自分の向き合うこと機会を作りだすことで、ずっと続いてきた「毒親の呪い」毒親の再現のパターン終わらせることが可能です。
方法としては、自己の意識化(自分を見つめなおす)や心理療法(認知行動療法、マインドフルネス)などの手段を通じて、毒親の影響から少しずつ減らしていくというものです。
完全には毒親の影響をなくせなくとも、あなたはすでに毒親に育てられたことを自覚し、毒親にようにならないと決断しているので、少なくとも自分の子どは不幸になることはないでしょう。
毒親から離れるということは、自分と向き合うことで、さまざまな人間を不幸にしてきた呪い「毒親の世代間連鎖」を終わらせ、あなた自分自身の人生を取り戻すことができるチャンスなのです。
「毒親から離れる」という行為はあなた自身を救うだけでなく、多くの人が救われる行為でもあるです。
あなたが自立しないと親も自立できない。
それでも…親は置いていけないよ。
と話す方がいますが、
それは本当に親のため、あなたのためになるのでしょうか?
あなたが自立できないことで、親も子離れしたくてもできない状態になっていませんか?
あなたが自立した姿を見せることで、親も安心して子離れできると思いませんか?
あなたの親はあなたと一緒にいて幸せそうならいいのですが、
あなたに対して不機嫌そうにしたり、不安そうにしたり、愚痴ばかりになっていませんか?
もしかしたら、あなたが自立できないのが原因で不安な思いを抱えて、その不安な思いが親を毒親化させているのかもしれません。
それに加えて、あなたも苦しい思いをしているのではないですか?
やりたいことを親の事情であきらめたり、人間関係を制限・管理されたり、大人になっても自由を制限されたり、不自由な思いをしていませんか?
もしそんな状態であったのなら、「親と子ども」どちらもこの先もずっと不幸のままなのではないでしょうか?
どちらも幸せになるには私は前に進む必要がある考えます。
その解決案として、提案したいのが”親から一度離れる”という選択肢です。
親から離れれば、お金もかかる思います。家事もすべて自分でやらないといけません。同時に仕事も続けなければいけません。色々な苦労をすると思います。
しかし、その苦労を通じて、親のありがたみを知ることもできるし、あなた自身の成長が期待ができるのではないでしょうか?
自分が一人暮らしをあなたが成長することで、親も子離れし、毒親化がおさまるかもしれません。
一人暮らしをはじめて一度距離を置くことが、親子の関係を見直す良い機会になるのではないでしょうか?
今回の一言まとめポイント💡
「毒親からの離れる」という行為は、あなたの人生を幸福にするための重要な一歩です。
毒親から離れることによって、
「自己肯定感の向上、健全な境界線の確立、毒親のパターンを終わらせることができる。」これらが毒親から離れることによって得られるメリットです。
もし毒親から離れずにいると…
自己否定感が増大し、他人に振り回される毎日が続く可能性があります。また、健全な境界線が欠如することで、あなた自身が犠牲になり、自分ではなく他人の人生を生きることになるでしょう。
さらには、毒親と同じパターンを繰り返す傾向があり、あなた自身があなたの子ども毒親のような振る舞いをしてしまうかもしれません。
しかし、今からあなたが行動を起こし、毒親離れることでそういった悲劇は避けることができると思います。
あなた自身が一人でも生きていけるように成長し、自立することで、あなただけではなく、あなたの子どもや親も同時に助けることができるでしょう。
毒親から離れることは勇気と決断を要しますが、その決断はあなたの人生において大きな変化をもたらすことは間違いないでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
あなたが本当の意味で幸せな人生を歩めることを願っています。それでは!