海外旅行などで、思わぬ風邪とかになったら健康保険とか使えないの?
「海外旅行へ行きたいだけど・・・不安もいっぱい」
海外旅行へ行きたくても、もしもの時を考えると不安でいけないという方が多いのではないでしょうか?
特に、風邪と引いたりしてしまった場合は海外では治療費を全額払わなくてはなりません。
そんな大変な時に頼れる制度を紹介しようと思います。
どうも、黒糖です。今回は海外での治療費が返ってくる海外療養費制度についてお話ししたいと思います。
この記事でわかること
・誰も教えてくれない!自分で申請しないと損をする
海外療養費について
この制度は海外でもしも、ケガしてしまったり、風邪を引いてしまった時
現地で支払った場合の治療費を、自己負担額をのぞいて一部払い戻しをしてくれる制度となっています。
簡単いうと「海外でも日本と同じような制度が利用できる」というものです。
日本は社会福祉制度が充実しており、普段利用している病院での治療費も安く済んでいます(原則3割負担のみ)が、海外ではそういったものがいっさいなく、全額支払うのが常識となっています。
こう考えると社会保障制度が日本は海外と比べて、いかに充実しているか実感できますよね。
少し社会保障費が高いように感じますが^^;
もしも時にはこの優秀な制度を海外でも利用できるので、ぜひ活用してみてくださいね!
条件・対象者
利用する条件としては、
・日本国内で保険診療として認められている医療行為
の2つの条件を満たしている方が対象となっています。
治療目的で海外へ渡航し診療を受けた場合は、支給対象とはなりません。 日本で実施できない治療を行った場合でも、保険給付の対象とはなりません。
例としてあげると
・美容整形手術
・人工授精などの不妊治療
・性転換手術 など
他にも出産や交通事故によるケガなどが対象にはなりません。あくまでも“風邪の治療費”を対象にしています。ケガなどは対象にはなりません。
注意!
条件を満たしていたとしても誰も教えてはくれないから自分で申請しましょう!
支給額
「海外療養費」の支給額は海外で実際に支払った額の7割または8割が返ってくるものではなく、
日本国内の医療機関等で同じ傷病を治療した場合にかかる治療費を基準に計算した額(実際に海外で支払った額のほうが低いときはその額)から自己負担相当額(患者負担分)を差し引いた額です。
国によって治療費が異なるため、「思ったより返ってくるお金が少なかった」となる場合があるので注意しましょう。
TJK東京都情報サービス産業健康保険組合より転用
申請方法
例として今回は「全国健康保険協会 協会けんぽ」の手順で紹介します。
以下の順番で申請を行います。
↓
2、海外の医療機関で治療内容の証明書(診療内容明細書)と診療に要した医療費の明細書(領収明細書)を受け取る
↓
3、「療養費支給申請書」と日本語の翻訳文を添付した「診療内容明細書」「領収明細書」を加入する健保組合などの保険者に提出する
詳しくはこちらの「全国健康保険協会 協会けんぽ 海外療養費」についてをご覧ください。
加入している健康保険によっても、海外へ行く前に書類を持参して現地の医師に書いてもらう必要があるところもあるので、自分が入っている健康保険はどうやって申請するのか、必ずとはいいませんが海外へ行く前に調べておくと安心だと思います。
死亡保険や医療保険も検討してみる
もしかして「海外療養費があるから海外旅行へは保険に入らなくて大丈夫」と思っていませんか?
くり返していうようですが、あくまでも“風邪の治療費”を対象にしています。ケガなどは対象にはなりません。
いつもは健康な方でも、海外での慣れない環境でのストレスなどから体調を崩してしまったり、思わぬ大ケガをしてしまうことだってあります。医療事情が異なる海外では、ちょっとしたケガや病気でも高額な医療費が発生することもあり、「海外療養費」だけではカバーしきれない場合が多々あると思います。
また治安や犯罪率の違いから、日本人に対する盗難被害なども非常に多く発生しています。海外旅行保険ではケガや病気、盗難、賠償事故に関する金銭面の補償だけでなく、現地で困ったときに24時間の日本語対応の手厚いサポートも受けられるところあるみたいです。
特に、初めて海外旅行をする方は検討してはいかがでしょうか?
安心して旅行を楽しむためにも検討してもいいと思います。
海外療養費は“治療費だけ”なんだね。知らなかったよ
そう!だからあとで後悔しないようにするためにも保険に入ることは検討すべきなんだよ!
まとめ
日本って調べてみると「こんな制度あったんだ!」っていう社会保障制度が多々ありますよね。
「海外療養費」もそのひとつで、日本の社会保障制度は充実していますが、同時にわかりずらい社会保障制度でもあります。
海外療養費のような他にも同じような役に立つ制度を今後も紹介しようとしていきたいと思います。
様々な制度を紹介しているので他に記事も気になったものがあれば見てみてくださいね!
「海外療養費」など利用できる制度を活用することも大切ですが
せっかくに海外旅行が台無しにならないためにも
ケガや風邪にならないよう健康管理に気をつかったり、海外旅行保険に入ったりと事前準備が大切だと思います。
少しでもお役に立てたら嬉しいです!それではまた!